朝から太秦天神川にて市政報告をさせていただきました。
本日のいじめ問題にテーマを絞ってお話しました。
東京の品川区では、いじめの加害者にあたる児童、生徒を「出席停止」にする
制度を積極的に運用すると決め全国から注目が集まっています。
もともと国の示す範囲内での制度のため真新しさはありませんが、
これまでほとんどの自治体で実施には至っておらず、京都市でも出席停止の例は
ほぼありません。
いじめは、加害者が傷つくことは少ない一方で、
被害者は精神的、また時には身体的苦痛を味わいます。
過度な場合、不登校になってしまう児童、生徒さえいます。
(不登校の理由は様々ですが、数値だけ見ると、不登校の数はいじめの認知件数の
4〜5倍にあたります。)
「出席停止」は飽くまで「学校の秩序維持」のためと言われますが、
私は「ペナルティーを科して抑止力につなげる」意味合いが強いのだろうと思います。
ただ、学校外でいじめが行われるとより実態が把握しづらくなることや、
そもそも「出席停止」を恐れない生徒も少なからずいることを思うとやや有効性に
疑問が湧くところです。
それを考えると「別室登校」の方が望ましいようにも思います。
別室登校であれば義務教育を確保しつつ、“みんなと同じクラスに入れない”という
状況はある意味出席停止より生徒には痛手です。
昨日の常任委員会では、いじめ対応マニュアルについて質問をしました。
現場の声を聞いていると、まだまだ対応方法に悩む教員の先生も多いように見受けられます。
少しでのいじめに悩む児童、生徒を救えるよう点検作業をしていきます。
京都市会議員 江村理紗