1.日頃の防災訓練
過去にも岩手では巨大地震が一定周期で起こり、
津波が沿岸部から2kmまで到達した記録が残っているようです。
もちろん岩手では二次災害の津波対策に即した防災訓練がありました。
ただし、被災当時に一次避難所である高台に逃げたのはほんのわずかだったそうです。
実は震災前の3月5日にも防災訓練は実施されており、
その際には、津波発生時の一次避難所(高台など)でなく、
津波がひいてからの二次避難所(学校の校庭、広場など)で訓練を実施したそうです。
いざ津波が来た際、二次避難所である学校に避難した方も多く、被害にあわれました。
正しい認識を深めるためにも、できるだけ現実に近いかたちの
防災訓練を実施すべきです。
京都には津波は起こりませんが、地震による火災などが考えられます。
地域によっては状況に応じて避難する場所が異なります。
普段から地域の防災訓練に参加しましょう。
防災に対する正しい対処の仕方を知っているかどうかで、
被害の拡大は必ず防ぐことが出来ます。
2.迅速な避難
今回の避難で逃げ遅れた方々の中には、
持っていくものを用意しているうちに逃げ遅れた方もたくさんいらっしゃいます。
被災された現地の方が漏らされる言葉は、
「通帳と印鑑だけ持っていればいい。いっそ手ぶらでもいい。」
この言葉が切実で、心に響きました。
普段から万全な備えをすることももちろん大切です。
ただ、最後はとにかく早く避難することが何よりも先決ですね。