新型コロナウイルスへの対応について

昨日で来年度の予算議会を終えました。
当初は厳しい財政状況をどう対処していくかに注力する予定でしたが、1月に京都市で初めて新型コロナウイルスの感染者が出たところから、瞬く間に新型コロナの影響が至る所で発生し、京都市としても検査や緊急融資などあらゆる対策が突貫で議論及び実施されることとなりました。

【京都府・京都市の新型コロナウイルスの状況】
検査件数 累計930件
(大阪府:2569件、兵庫県:1855件、和歌山県:1316件)
陽性者数 累計 31名
(大阪府:142名、兵庫県:118名、和歌山県:17名)
陽性率  2.6%
(大阪府:5.5%、兵庫県:6.4%、和歌山県:1.3%)
相談件数 6,733件

※令和2年3月23日時点。陽性者数は同年3月25日時点。

京都府・京都市では60件/日、新型コロナのPCR検査ができるため、多い日には1日50件を超える検査が行われております。検査件数は、人口比から考えると大阪府や兵庫県とはそれほど変わりませんが、和歌山は肺炎症状のある方には検査を実施していることもあり検査件数が突出しています。とにかく今はウイルスを封じ込めるためにも肺炎症状のある方への検査にも一層注力していくことが必要です。
また、ご相談は約7割が体調不良による感染危惧や検査を希望される内容となっています。

【京都市の新型コロナ感染症の相談窓口】
電話番号:075-222-3421(土日祝を含む24時間)
・風邪の症状及び37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
・高齢者や基礎疾患があり,上の状態が2日程度続いている。
上記の項目が相談の目安ですので、該当する場合は窓口へご相談ください。

現状、京都では感染拡大が爆発的に増えている状況ではありません。
ただし、国内でも北海道で緊急事態宣言、東京都で首都封鎖の可能性が示唆されるなど、京都でも決して他人事ではありません。
不要不急の外出を控えることが感染防止に最も効果的です。とはいえ経済的打撃があまりにも大きいため最終手段と言えます。地方自治体の対応として、このアクセルとブレーキをどこで判断するかが新型コロナ対策の最も難しいところです。

いろいろと対策の在り方を悩みましたが、今出せている答えは、とにかく必要と判断される場合には検査を行い封じ込めること、そして感染者が多く出た場合に課題となる医療崩壊においては基礎疾患の有無や症状の程度により、病院、ホテル、自宅といった療養先の段階分けをしていくことが必要です。これまでの世界的な感染拡大の中で、若者は比較的症状が軽いものの、ご高齢の方や基礎疾患のある方は重篤化するリスクが高いことも分かってきています。よりリスクの高い方に手厚い体制を組むなどの対策を講じる必要があります。
これらは今議会で京都市へ求めておりますが、お一人お一人のご協力もお願い致します。
どこへでも不要不急の外出は避けると言うと線引きも不明瞭になりますので、現段階では東京や大阪などの感染が多い地域や、通気性の悪い場所(身近なところでは喫煙所など)への不要不急の外出を控えていただけることが有効です。

また、京都市独自で新たなに観光事業者に対する助成制度も始まります。
https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000266703.html
助成金上限は1件あたり30万円、全体枠4500万円です。詳細が決まり次第ページが更新される予定です。

京都市会議員 江村りさ