豊洲市場のニュースが連日のように取り上げられています。
議会での虚偽の答弁、決定事項が水面下で覆される審議会、土壌汚染に係るモニタリ
ングの完了前での見切り発車の工事着工・・・。
都が都民や業者や議会に対して非常に不誠実であったことをひどく落胆してしまいま
す。
豊洲市場の問題に関わらず、人事異動などで担当者がころころ変わること、責任者の
不透明性などはどこの自治体でも慢性的に抱えている問題です。
豊洲市場の件は度を超えていますが、行政たりともこういったことが起こり得るのだ
と思って議会に臨まねばと身が引き締まる次第です。
豊洲市場移転も、業者への説明会実施や審議会・議会の議事録開示で、表向きはいわ
ゆる「透明性」のある経過を辿ってきたはずです。
しかし、結果は何とも悲惨な状況。
本当の意味で“誠実な”透明性の実現には、ブラックボックスとも表現されるような
主権者の目の届かないようなところで行われる水面下での決定が、表舞台での決定以
上に優遇され得る実情を改められるかにかかっているのだと痛感します。
京都市議会議員 江村理紗