地域のことは地域で守る

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写真は地元の小学校で自主防災訓練に向けての事前講習を行った際の風景です。
今回は三角巾の使用方法について地元の消防署の方にお世話になりました。

一回覚えたつもりでも、半年経つと記憶が薄れてしまいますね。
今回で3回目なのですが、コツを思い出すまで四苦八苦しました。
写真に出ている骨折した際に縛る方法は初めて教わったのですが、
これを知っているのは便利そうですよね。

改めて自主防災に関連して、緊急避難時の対応を見直していると、
実は各町内の「地域の避難場所」が周知されていなかったり(以前各家庭に配布)、
避難所としての学校の位置づけも、“とりあえず集まる場所“という印象が強いなど、
何かと正しい呼び掛けをした方が良い案件や、新たに計画を立てなければいけない
ことなど、地域がどのような壁に直面しているのかが見えてきます。

様々な現場課題を把握するためにも、地域活動への参加は必要ですね。

地域活動に精を出していただける市民の方々が多いことに恵まれる一方で、
市政や住民自治に無関心な方に活動への耳を傾けてもらうことに苦戦しているのは、
政治家も学区連合会も同じだなぁと感じさせられます。

市政のことを知ればしるほど、行政も、財源やマンパワーに限界がある人間の仕事で、
何もかも行政に何とかしてもらえると当てにはできないことが分かります。
基本的には、行政もできる限りの努力はするとしたうえで、
「地域のことは地域で守る」という住民のスタンスが必要です。

地域のために活動される方々と、
「どうすれば学区全体に自主防災意識を高められるか」を議論させてもらいながら、
住民の温度差を許容したうえで、改善・前進する方法を考えさせられています。

京都市会議員 江村理紗