今年の教育福祉委員会では中国、九州地方へ他都市調査に
行ってまいりました。
教育分野で伺ったのは福岡県立修猷館高等学校。
修猷館は公立高校でありながら偏差値74という非常に優秀な学校で、
全国偏差値ランキングは19位/3622校となっています。
京都市の学校を挙げると、
私立トップ 洛南高等学校 偏差値74 偏差値ランキング19位
公立トップ 堀川高等学校 偏差値72 偏差値ランキング37位
ということですので、
修猷館は私立のトップクラス同様の学力であると言えます。
修猷館の教員の方々にお話伺っていると、教育方針はとにかく自主性の育成。
”自ら考え自ら学ぶ”という前提で、当然授業内容に容赦はなく、
予習をしなければついていけないほどのようです。
かといって、進学率に躍起になることもなく、進学率が良すぎると
「かえって勉強だけの高校生活にしてしまったのではないか」と危惧され、
人生の中の貴重な高校時代を個々人が謳歌できるよう部活動や学校行事にも
全力を注ぐ校風が浸透しています。
校舎を回っていても、どの生徒も非常に元気よく挨拶をしてくれ、
”良い自信”が感じられ、まさに日本を牽引する人材が育つ土壌であると、
肌で感じることができました。
京都市で修猷館ほどの文武両道を実現できている公立高校は今のところ
ありませんが、今後高校入試制度見直しに伴う教育制度改革が進めば
学校内学力格差も軽減され、より各高校の特性を活かした運営が可能に
なる見込みです。
居住地域に左右されず、生徒の個性に合った高校を自由に選べる制度に変え、
これから京都市でも生徒の個性をより発揮できる環境づくりに励みます。
京都市会議員 江村理紗