東日本大震災以降、現地に何度か足を運び、先方の県会・市会議員の方や、
被災された方、被災地支援に携われる方から度々状況を聞き、都度情報交換
を行ってきました。
被災地へ足を運べば、少しずつ海岸沿いのがれきは片付いてきており、
一見がれき処理がどんどんと進んでいるように映ります。
しかし、現地の方からは、「がれきを一か所に固めて整理していくだけで、
がれきの処理自体は進んでいない」との言葉が聞かれます。
仮置場には山のようにがれきが積まれ、すでに置き場の容量を逼迫しています。
そのうえ、高く積まれ過ぎているために発酵等による自然発火も相次いでいる
状況です。
現地で私も非常に驚いたのですが、2cmほどもあるハエが大量発生しています。
仮置き場が学校や生活環境に近い場所にあることも少なくないため、日常生活に
影響を及ぼしている事例も多いようです。
現在でも震災の影響で取り壊す建物はあり、がれきは日々増えています。
「がれきが処理されないために街に人が戻ってこない」、「漁業ができない」など
苦しみの声が多く聞こえてきます。
つい先日、岩手県議の方と広域処理についてお話している際、
「1日も早く復興したい。何とかご協力いただきたい」と涙されました。
被災地の方々は、今でも解決の目途が立たない現状に苦しんでおられます。
被災地の方々の日常を取り戻すためには、災害廃棄物を迅速に処理すべきです。
環境省のサイトで被災地の方々の生の声が動画でアップされているので
こ紹介させていただきます。
環境省「広域処理情報サイト」
是非、現地の方の想いを感じ取っていただけると幸いです