技能労務職の新規採用再開に対する疑問点に関して、
所管局に対し改めて説明を求めました。
所管局より述べられた主な再開の理由は、
安定的なサービス供給に向け非常時への対策に備える、
そしてまた、年齢バランスを整える、といったもの。
意外だったのは、現在のところ、それほど人員不足に陥っている状況
でもないという点です。
採用凍結に至るまでには大変な苦労があったことは前回のブログでも
述べました。
ただ今回、改革大綱を反故にしてまで採用再開に踏み切る理由としては
正直なところ決定打に欠けるのではないかと思います。
そしてまた、これほど重要な案件が決定に至るまで周知されていなかった
ことも残念でなりません。
この事態が各議員の耳に入った際には、新聞での公表発表とほぼ同時期。
そのときには区民新聞も刷られ、採用人数も組まれ、何もかもが進んでいました。
不満を露わにした議員の声により、区民新聞の配布に待ったがかかる事態も
ありましたが、いつまでも止め続けるわけにもいかず配布されました。
「いつ、今回の採用再開が決まったのか」と問いかけても、
「具体的な日にちは分からないのですが」といくつか聞き方を変えても
明確なご回答はいただけませんでした。
改革がなされるということは、本当に大変な労力を必要とします。
しかし、改革を維持することも、また一筋縄ではいかないことです。
今回の件を通して、つくづくいろいろな絡みがあっての行政運営の難しさを
ひしひしと感じています。
ただ、真剣に向き合うべきことは確かです。
それが客観的に行政を見たときの市民感覚で妥当と思えるものか、
それとも不満をおぼえるものなのか。
しがらみのない立場だからこそ貫けるスタンスを大切にしたいと思います。
本件については、引き続き厳重に取り組んで参ります。