11月定例市会が始まって本日で11日目。
今日の教育福祉委員会が終わったのは夜の9時。
なかなかの長丁場でした。
さて、話は変わって、大阪市では市職員給与の年功序列見直しに踏み込む
議論が出てきていますね。
その給与制度改革の3本柱の中にも取り上げられている現業職において、
実は京都市でも大きな議論となっております。
今回、京都市で平成18年より凍結していた一部の現業職=技能労務職の
新規採用が突然再開することになりました。
あまり聞きなれない方も多いかと思いますが、技能労務職とは、
ゴミ収集、警備、清掃、運転手などの現場作業を行う公務員の職種の一つで、
平均年収は、業種にもよりますが600万円前後となっています。
民間企業の類似職種と比較すると、ときに2倍以上の平均年収格差が生じる
ことから、度々問題視される職種です。
京都市では、平成18年に職員の不祥事が相次ぎ、そのなかで技能労務職の
市民感覚では納得のいきにくい業務体質や高い報酬が浮き彫りになりました。
当時、京都市議会でも大きく取り上げたことから、一定の改善策が求められ、
そうして、京都市で「信頼回復と再生のための抜本改革大綱」が策定されました。
その中で、人事改革として出されたのが下記の内容です。
(1) 技能労務職員の50%削減の段階的実施
(2) まち美化業務員新規採用の凍結
長年問題視されてきたことに対し、ついにメスを入れた大胆に改革でした。
これは、行政改革を進める上でも非常に大きな前進と言えました。
しかし、その大綱での約束が今回、突然反故にされたのです。
本年度11月議会の開始を目前に浮上した技能労務職の
新規採用再開に、今、議会は大きく揺れています。
議会で約束された計画が、どうして打ち消されたのでしょうか。
なぜ何も知らされていなかったのか、再開せざるを得ない理由はあるのか、
なぜ今なのか、さまざまな疑問が付きまといます。
続きは「技能労務職の新規採用再開 −2−」にて