京都府のPCR検査率 〜正しい情報で不安の払拭を〜

9月から始まった決算議会、そして終了後も束の間の11月議会が昨日幕を閉じました。

さて、京都でも9日に過去最多の75人の新型コロナウイルス感染者数が確認されました。

大阪府と京都府間で労働人口だけでも一日9万人の移動がある中で京都は感染拡大を食い止められるかの瀬戸際にいます。

京阪神の各感染状況の累計は大阪府が23,421名、兵庫が6,861名、そして京都府が3,022名です。

この間、東京や札幌、大阪と新型コロナウイルス第3波の脅威が広がる中で、「京都がそれほど感染者数が出ていないのは何故なのか」、「きちんと検査を実施できてないのでは」とのご心配のお声も頂いておりますので、検査の状況をご紹介させていただきます。

端的に申し上げますと検査体制は決して見劣りしない状況です。

少し説明が細かくなりますが数値的な状況をご説明します。

これまでの自治体の公表数をもとに人口比で検査状況を割り出しました。

検査体制は6月以降大阪府が京都府をやや上回っている状況で、11月より大阪府が大幅に検査希望者が増えたことにより一日の可能検査数をフル稼働させる勢いで取り組まれているため検査率が2倍近くに膨れ上がっております。

一方で兵庫県は京都府と一日最大の検査可能数は同じですが、人口比で言うと京都府の方が人口が半分くらいなので京都府は2倍近く体制が分厚い状況です。

現状、京都府より兵庫県の方が累計陽性者が2倍以上多いのですが、京都府は兵庫県より強固な検査体制で実施しているものの要請者がそれほど出てきていないということになります。

そのため、京都府が検査体制が脆弱であるため陽性者が少ないといったことはありませんので少し不安を払拭いただけましたら幸いです。

実際の感染拡大の多い少ないより、政治への信頼が時にはご不安の大小により大きく作用することを痛感しております。

私の方にも多くお問い合わせをいただいており、都度京都市や京都府へ実情を確認させてもらっております。

何かそこで課題が見つかれば、もちろん議会で見直しや強化などを求めているところです。

京阪神で比較した新型コロナウイルス検査体制は京都府も随時拡大を図りながら体制が整えられてきておりますので今回のその情報発信をさせていただきました。

これから寒い季節でウイルスの感染拡大に一層の警戒が必要ですが、少しでも不安の払拭に努められるよう、議会活動及び情報発信に努めてまいります。

京都市会議員 江村りさ