先週、京都市がTrip Advisor(トリップアドバイザー)と連携し
外国人観光客向けのマナーに関するリーフレットが発行されました。
外国人観光客向けのマナーに関するリーフレットが発行されました。
「畳を土足で上がる」ことや「撮影禁止の社寺での撮影」を禁じるなどの
代表的な項目をイラストと共に紹介し、英語と中国語の2パターンが
作成されています。
中には、「自転車の酒酔い運転は5年以下の懲役か100万円以下の罰金」、
といった日本人でもマナーの自覚が薄いと思われるものもあり、市民として認識を
強めるべき項目もありますが、全体として良くまとまっています。
観光庁の推進する訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン)の取組みも
功を奏し、全国的に増加している訪日観光客。
特に京都を訪れていただく観光客の方は多く、
市内の観光地や、あるいはバス・地下鉄において
外国の方を見かける機会が明らかに増えたと感じられるお声もちらほら耳にします。
地元嵐山の観光地でも飛び交う言語は英語や中国語など他言語ばかりで、
外国人観光客で賑わい、観光地が成り立っているのをひしひしと感じる次第です。
ただし、全国屈指の観光都市でありながらも
市民の方から必ずしも喜ばれていない原因の一つが外国人客のマナーの問題。
正直なところ、このリーフレットにおいては、
観光客に対しどこか上から目線で、マナーの内容は伝わっても、
受け入れ側としてのホスピタリティに欠けるのではと危惧する気持ちもあります。
しかし、市民と観光客が気持ちよく尊重し合えるためにもこういった呼びかけが
必要なところまで事態が深刻化しているのかもしれません。
行政からの発信が解決の一助となることを願います。
京都市議会議員 江村理紗