まちねこ活動支援事業

IMG_0924.jpg右京区でも時折りご相談を受ける猫の問題について。
市への苦情件数は減少に転じているものの、まだまだお困りの声が絶えません。

今議回の局別質疑で、スポットを当てたためご報告致します。
京都市まちねこ活動支援事業の実施:96地域(平成22年〜平成26年6月時点)
市内の野良猫の数を把握することは困難ですが、苦情件数や保護件数は以下の通り
減少傾向にあります。
苦情件数は平成21年1470件 → 平成25年度685件
保護件数は平成21年1449件 → 平成25年度944件
市としてもこの問題は認識しており、現在プロジェクトチームが立ちあげられ対策
が検討されています。
犬・猫の殺処分ゼロを目指し、野良猫については(公)京都市獣医師会ご協力のもと
全身麻酔による猫の避妊・去勢手術を実施して一代限りの生涯を全うしてもらうのが
基本です。
野良猫の寿命は飼い猫と比較すると極端に短く3〜5年と言われています。
これだけ苦情・保護件数があることを考えると、公費を支出して本格的に進めるべ
きではないかと指摘もしましたが、現在の事業は行政として妥協的なサービスとも言え、
これ以上事業を充実させるべきかは難しい問題でもあります。
究極の目標はすべての猫が無責任に手放されることなく、これらの事業自体なくなる
ことにあります。
以下、現在実施中の事業についてご参考にして頂けると幸いです。

【対策1】「猫よけ用超音波装置」
野良猫の敷地内への侵入でお困りの方へ「猫よけ用超音波装置」の貸出しを行っています。(2週間程度)
・お問い合わせ先  京都市保健福祉局保健衛生推進室家庭動物相談所
電話:075-671-0336

【対策2】「京都市まちねこ活動支援事業」
○「まちねこ活動」とは?
地域の合意のもと,住民が自分たちで決めたルールに基づいて,地域の野良猫のエサやりや片づけ,猫トイレの設置や清掃,避妊・去勢手術の実施などの活動を,地域住民で取り組み,野良猫を適正に飼養する活動です。
地域の野良猫問題を,住民が自分たちの地域の問題として解決にむけて取り組む姿勢が,「まちねこ活動」をしていく上で,とても重要です。
<まちねこ活動の効果>
・エサやりルールにより,エサの散乱やゴミあさりを防止できる。
・猫トイレを管理することで,フン尿被害の減少。
・避妊・去勢手術の実施で,子猫の出産数が減り,今いる野良猫は1代限りの命をまっとうでき,ゆくゆくは野良猫全体の数が減る。
・地域コミュニケーションの活性化にもつながる。

○京都市の「まちねこ活動支援事業」とは?
京都市では,「まちねこ活動」を進める中で,地域にとって一番の費用負担となる避妊・去勢手術を京都市が無償で担当すること,また「まちねこ活動」についての相談やアドバイスなどを担当し,スムーズに活動を進めていただけるように支援します。 地域への説明や合意形成にも,アドバイスや協力をいたします。担当職員にご相談ください。
○「まちねこ活動」を始める際の流れ
「まちねこ活動」を理解し,活動するグループを,地域住民3名以上で作ります。

「まちねこ活動」を行うことに対して,地域に説明し理解してもらい,同意を得ます (町内会など)。

保健センター 衛生課で「まちねこ活動」地域として認定してもらうために必要な手続きをします。

保健センターで,書類審査,地域の実地調査などを経て,問題がなければ「まちねこ活動地域」として認定されます。

・お問い合わせ先   京都市保健福祉局保健衛生推進室家庭動物相談所
電話:075-671-0336

【対策3】「ぜろの会犬猫不妊去勢手術相談受付」
不妊去勢の相談や手術を行っている民間の団体です。
対象:飼猫・野良猫
住所:上京区芝薬師町622グレースコート堀川1F
電話:075-441-0509

 

京都市会議員 江村理紗