補正予算の特別委員会

20131203190521.jpg12月に入り色づいた紅葉の葉も散り始める季節になりましたね。
どうやら咳が長引く風邪も流行っているようなので、気を付けないといけませんね。

さて、本日は議会で11月補正予算について審議しました。
今回私が所属する第二分科会では、排水機場における集中監視システムの構築の
必要性について、各会派から質問が集中しました。
簡単に説明しますと、
9月16日の台風により甚大な浸水被害(最大2m浸水)が発生した小栗栖排水機場
での教訓から、再発防止策の一環として10施設にポンプ稼働状況などを一元的に
把握するシステムを導入しようとするものです。
予算は3,400万円(設計費として)。

各会派からは、導入に前向きな意見もあれば、「直営職員を増やすべきで、
システムを導入して解決を図れるものではない」や「制御システムを入れる
ならともかく、監視システムだけでは有効性が見えない」など、疑問の声も
非常に多く上りました。

私の意見はというと、極めて後ろ向きです。
どうも以下の点がひっかかっています。

1.今回3,400万円の予算だが、工事費を含めると実際は約7億円の経費がかかる
(しかも、制御システムを導入すればさらに3〜7億円が必要)

2.小栗栖排水機場の事故は人為的ミスであり、設備の欠陥ではない。
⇒人為的ミス防止の徹底で、二度と起こらない体制を構築できてしかるべき。

3.システムを導入しなければならないほど高度な操作を必要とするものではなく、
すでに設置済みのイントラネットで対応すべき

大まかに言うとこれらの理由が挙げられます。
市の建設局からは安全重視のために、システムの導入も踏み切りたいとの説明を
受けますが、まず今後7億円という莫大な予算を掛けることには慎重に検討すべきです。

私の政治スタンスとして、
安心・安全の確保は未然の事故や被害を防ぐためにはもちろん必要な措置なのですが、
安心・安全を重視するからと言って無尽蔵に財源や人員を割くべきではないと
考えています。
本日の委員会の場でも述べましたが、これはバランスの問題です。

もちろん、財源も人員も十分に確保できるならそれに越したことはありません。
しかし京都市の厳しい財政運営を考慮すれば、限りある財源で投資すべき課題が
山積しています。
この点については改めて党でも共有しながら、今後の対応を練ります。

京都市会議員 江村理紗