今年度から京都市内の小中学校4校で水泳授業を民間プールで行う試みが始まりました。
以前に議会で提言したもので、コスト削減でも市民サービスを向上できる取組みとなっています。
先日、イトマンスイミングスクールにて水泳授業の様子を見学に行って参りました。
泳力別にグループ分けされ、インストラクターさんが水に慣れるところから泳ぎ方の丁寧なフォームに至るまで手厚く指導されており、授業を通して全員がプールに浸かっている時間が大半で非常に充実した内容でした。
子供たちからは学校の屋外プールより、「スイミングスクールの室内プールは虫や落ち葉もなく綺麗」とプールの水質にも魅力を感じているようです。
現在、京都市では200校を超える市立小中学校がある中で、その半数以上のプールが築30年以上を超え老朽化対策が必要となってきております。
プールの全面改修をするには約9,000万円が必要で、水道代などのランニングコストも加えると、一校あたり年間経費は420~450万円になるとのこと。
それに対し、民間プールを活用すれば平均して年間350万円、徒歩移動が可能なら年間200万円強で委託出来、経費面でも効果的と言えます。
また、学校の屋外プールでは、熱中症リスクの高まりにより、水温が33~34度以上に達すると授業を見送る判断もあるようです。
市内では委託条件を満たすプールを持つ民間事業者がホテルを除き38箇所あり、1箇所で「複数校の受入れ可能」とする事業者もおります。
民間プールで水泳授業を受けたことで、児童がその事業者に入会する事例も出ているようです。
是非多くの学校と民間事業者とのマッチングを図ってもらいたいところです。
議会では今後のさらなる拡充を要望しました。
加えて、今後老朽化が課題である学校プールにおいて、公共プールや、複数校での拠点プールなど広い選択肢を視野に対策に務めることも加えて提言しております。
京都市会議員 江村りさ