京都市立病院での相次ぐコロナ感染に対して

恐れていたことが発生してしまいました。

京都市で多数の新型コロナウイルス感染者を受け入れ、京都市民を守る中核病院として機能してきた京都市立病院で、現在に至るまでに計12名のコロナ感染者が出ました。

7月17日に2名の陽性者が発覚してから、PCR検査を実施したところ、新たに10名の感染がわかりました。

・経緯

7月17日(金) 病院看護師2名の陽性判明

7月20日(月) 看護師3名、患者5名、患者の濃厚接触者2名

17日に感染が分かった看護師2名の感染経路はわかっていません。

呼吸器内科病棟の勤務で、新型コロナウイルス感染者は受け持っていなかったとのことですが、2名同時に発症していることもあり、外部・内部どちらからの感染経路もあり得ます。

この事態を踏まえ、陽性者と接触した入院患者及び病院職員にPCR検査が実施し、濃厚接触が疑われる職員は、自宅待機、健康観察の対応がとられます。

また、退院患者の方にも健康観察が呼び掛けられ、症状のある場合にはPCR検査が実施されます。

今回のことで気になる点は、看護師2名が同日に発覚している点です。

片方からうつったのか、両名で外部でかかられたのか、あるいは、院内でかかられたのか。以前から行政に指摘をしていることなのですが、病院では様々な疾患を抱えられた方が肺炎を併発されることも少なくありません。新型コロナが出てきてから、肺炎患者が出るたびに担当の看護師・医師は「もしかしてコロナだったら・・・」と肝を冷やされていると聞きます。

京都市でも5月より救急診療の現場で新型コロナの抗原検査が導入されましたが、その他の科では導入されていません。改めてあらゆる科で不安のある際には患者も医療スタッフも検査を受けられる体制にすべきです。

また、最初に発症の発覚した看護師は、7月10日に発症で、最終勤務日は7月15日と報告されています。

コロナ禍で医療現場も大変な中、休む選択肢が取りにくかったことも想像できますが、改めて医療現場を始め、すべての職場で体調不良が疑われる際は欠席することを徹底していくことが重要です。

京都府と京都市で20日、過去最多の27名の感染者が出ました。

コロナ禍の経済活動は、いざというときの医療体制が要です。

医療体制を維持するためにも、検査体制の一層の強化を京都市に求めていきます。

京都市会議員 江村りさ