6月初旬より、新型コロナウイルスの追跡サービスが京都市にて始まります。
簡単に説明しますと、飲食店や集客施設を利用した方が、その店舗や会場に設置されているQRコードから来店登録を行い、同施設利用者で新型コロナ感染者が出た際には同日時に居合わせた利用者宛てにメールが通知されるという仕組みです。
これまでも感染者の方へは保健所で接触者の聞き取りがなされておりましたが、このシステムが広く浸透すれば、より感染経路の把握に繋がり、新たな感染拡大を食い止める効果が期待できます。
既に公共施設等へは導入が予定されており、導入日が決まれば、市民の皆様や業界団体へ広くリリースされる予定です。
感染が発覚した場合、発症の2日前から感染可能とされている為、発症2日前の行動履歴から同日時利用者へのメール通知がなされるよう企画中とのことです。
台湾や韓国では、スマートフォンの位置情報から陽性者の追跡情報が得られるシステムは有名で、感染拡大防止に大きく役立ったとされています。また、シンガポールやインド等多くのアジア諸国、欧州、中南米がブルートゥースを利用し、感染者の至近距離にいた人を感知・記録する追跡アプリを展開しています。とはいえ、アプリのダウンロードが面倒であることから利用者が伸び悩んでおります。
京都市で導入予定の追跡サービスは、QRコードの読み取りは必要ですが、位置情報の利用やアプリのダウンロードはないことが利点です。
安心安全とプライバシーとの天秤の中で判断が迫られる追跡サービスですが、市民の方にうまくご活用いただき、ウィズコロナ下での日常生活において少しでもリスクを軽減しながら過ごしていただきたいと思います。
また導入日が決まりましたらご報告いたします。
京都市会議員 江村りさ