渡月橋周辺の桂川についてのご報告です。
近ごろ桂川の嵐山地域で連日のように複数台の重機が稼働し、
大々的に実施されているためご関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
昨年、一昨年と続けて強い台風が日本列島を襲い、ここ右京区でも床上浸水など、
大きな被害を受けたため、地域を回っていると河川関連の陳情が少なくありません。
桂川での工事についは、既に地元住民への説明会は開催されましたが、まだご存知
でない方も多くいらっしゃるかと思います。
本日も地域をまわっている際にご質問を受けたため、現在行われている桂川の
「緊急治水対策」について簡単にご報告させてもらいます。
桂川下流部では、平成22年度より河道掘削をしておりましたが、
ご存じのとおり平成25年9の台風18号により、桂川から水が溢れ浸水被害が発生
したため、現在実施中の河道掘削を大幅に前倒しして嵐山地区では緊急的に堆積した
土砂撤去が進められています。
この緊急対策の上で、
1.嵐山地区では渡月橋周辺とやや上流の浸水被害が起こった部分の掘削
2.桂川より北側の道路からの溢水対策
3.景観を配慮しつつ井堰部分の流下能力を向上させる対策
も順次実施されます。
久我地域も含めた桂川全体の実施内容は昭和28年台風13号による戦後最大の洪水にも
対応し得る整備を目標とし、主に河道掘削による水の通り道の拡大と、流れを阻害して
いる堰の撤去をすることで洪水時の水位を低下させ堤防の高さ以下に抑えるというも
のです。
右京区では近年の大雨から嵐山地区と梅津地区の浸水被害が目立ち、
これまでも私の事務所に度々地元の方が訪れて相談を受けてきました。
今回の対策は長年のそう言ったお声に応える形で周辺地域住民の方の安全確保に期待が
できる内容です。
連日重機が稼働し、周辺住民の方々には騒音等ご迷惑をお掛けする部分も
あろうかと思いますがどうぞご理解のほど宜しくお願い致します。
京都市議会議員 江村理紗