本日はインターン生も連れて京都市歴史資料館へ伺いました。
場所は京都御所の東隣で、寺町通り沿いにあります。
京都市には考古資料館や歴史博物館など、
京都の歴史的資料や物品を保存するいくつかの施設がありますが、歴史資料館では
資料の展示だけでなく、京都の歴史に関する資料の保存・活用を図ると共に、
市政史の編さん事業も行われています。
1200年にわたって都を維持していた京都だけあり、
歴史的資料は数多く、館内には溢れんばかりの古文書や物品が保管されていました。
しかし、まだまだ市が把握できていない個人保管の歴史的資料は数知れないようで
す。
中には、岩倉具視に関する資料・物品や、差別の事実も隠さず示された江戸時代の地
図
など、説明を聞くと当時のイメージにぐっと引き込まれる資料も多くあって感動しま
した。
市政史編さん事業も含めた歴史資料館の運営費は、年間約2500万円。
一部劣化の進む資料に保全が必要ですが、財政難のため保全費には来年度初めて80
万円
の予算が組まれる予定とのこと。ここにもコスト削減の波は容赦なく押し寄せていま
す。
コストのスリム化が必要な事業や、体制は山ほどあります。
しかしもちろん、削るわけにはいかない価値ある投資、必要な投資も行政には多くあ
ることを
民間企業から行政に関わる仕事に変わってひしひしと感じさせられます。
今回、現場を見て、歴史資料館の果たす役割に対する理解が深まりました。
京都市会議員 江村理紗