五山送り火騒動顛末

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五山送り火騒動は、本当に陸前高田市の方々に深い心の傷を与え、
京都市として恥ずかしい結果に悔しくてなりません。

京都党より、五山送り火騒動について、
行政の対応不備も要因であったことを認めるよう申し出を行った翌日の11日、
市長より、今回の騒動において保存会だけでなく市の責任もあったと認める
謝罪がなされました。
12日の朝刊にもこの内容は取り上げられ、
一連の騒動もようやく収束に向かうと思われました。

しかし今度は新たに受け入れた薪に放射性物質が検出され、
結局岩手の被災地の方に風評被害を拡大させてしまうかたちで
多大なご迷惑と悲しみを与えてしまうことになってしまいました。

セシウムが検出された薪は、表皮にのみ検出され、内部からは検出されていません。
長期間、野外に置かれており、表面に泥の付着もあったようです。
泥をふき取ったり、表面を削った上で使用する方法なら有効だった可能性もあります。
一度被災マツの使用を中止し、そしてまた新たに受け入れるという苦渋の選択を
したのなら、その時点で放射線物質検出に対する前提条件を設定しておくなど、
万全の対応を図るべきでした。

岩手県の方々からは、
「この件で騒がないでほしい」、「もうそっとしておいてほしい」
とのお声も多く聞き、本当に胸が苦しくなります。

また、被災地の方々だけでなく、この件でやるせない想いをされた
京都市民の方々もたくさんおられます。

今後、京都市が率先して放射線への風評被害を阻止する対応を
行っていかなければ償えないことだと思います。

放射能汚染で浮上しているその他の問題も含めて、
安全なのかそうでないのかの不透明さを払拭した対応がなされるよう
しっかりと委員会等で言及して参ります。