まちねこ活動 ~犬・猫の殺処分ゼロを目指して~

地域では野良猫による苦情や問題があります。
例えばふん尿被害や猫のさかりの鳴き声などです。
この問題を解決するために京都では「まちねこ活動」というものがあります。
この活動では野良猫に一代限りの命を全うさせながら、野良猫の数は減らしています。
具体的な活動としては野良猫の避妊去勢を進めることで、京都市内の野良猫の数は3割減しています。
この取り組みを支えているのが「まちねこ活動」です。

まちねこ活動 ~犬・猫の殺処分ゼロを目指して~

この活動の支援制度として令和7年度から下記の対策が実施されます。

令和7年度からの支援制度

野良猫対策

・避妊去勢手術に5000円の補助
・手術を行う市民への保護檻の無償貸出

飼い犬・飼い猫の支援

・避妊去勢手術の助成枠を2倍(2,000頭)に拡大

まちねこ活動 ~犬・猫の殺処分ゼロを目指して~

また、まちねこ活動を続けるために下記のサポートが地域から求められており、私から議会で提案致しました。

  • 餌代など、自費で活動する方への金銭的サポート
  • 地域の理解を得るための支援
  • 手術日程の柔軟な調整

こうした声に対しても、支援の強化を求めています。
「犬猫の殺処分ゼロ」は、命を守るとても尊い目標です。
市民のみなさまと力を合わせて、これからも全力で取り組んでまいります。

まちねこ活動 ~犬・猫の殺処分ゼロを目指して~
Q
TNR活動とは?
A

TNRとは、Trap(捕獲)・Neuter(不妊去勢手術)・Return(元の場所に戻す)の略で、主に野良猫(地域猫)の繁殖を防ぐための活動です。

TNR活動
具体的な流れ
  1. Trap(捕獲)
    安全な捕獲器などを使って、野良猫を捕まえます。
  2. Neuter(不妊去勢手術)
    捕まえた猫を動物病院に連れて行き、不妊・去勢手術を行います。手術後は「耳カット(サクラ耳)」という印をつけるのが一般的です(手術済みであることを示すため)。
  3. Return(元の場所に戻す)
    手術後、元いた場所に猫を戻します。これによりその地域の猫がこれ以上繁殖しなくなり、結果的に猫の数が減っていきます。
TNRのメリット
  • 無秩序な繁殖を防げる
  • 鳴き声・マーキングなどのトラブルが減る
  • 地域住民とのトラブルが少なくなる
  • 動物愛護の観点からもやさしい方法
「地域猫」との関係
  • TNRの後にその猫たちを「地域猫」として、地域で見守りながら共生していく形が理想とされています。エサやり、トイレの設置などをルールに基づいて行うこともあります。

よくある質問

Q
なぜ保護して里親に出さないの?
A

すべての猫に里親が見つかるわけではなく、野良で人に慣れていない猫も多いです。無理に室内飼いにするより、TNRをしてそのまま地域で見守るほうが猫にとっても自然な選択肢です。