「いじめSNS相談窓口」モデル実施!

いじめの可視化!相談できる環境を!!

京都市のいじめ認知件数は2247件(H28 の京都市立学校)で、数年前と比較すると10 倍以上になっています。とはいえ、学校でのいじめが注目される以前の京都市のいじめ認知件数、年間約200件というのは、一年間の中で全学年で一度もいじめが起こらない学校があるという計算で、実際に京都市の公立学校で学んできた私も含め、公立学校に通ってきた多くの方の肌感覚からは大きく乖離するものでした。そのため、“いじめゼロ”という目標数字が独り歩きするよりも、一件でも多く、発生したいじめをしっかりと把握し、救いの手を差し伸べられる体制づくりに向けて前進していると受け止めております。

いじめ発見後の被害者、加害者、そして双方の保護者への対応強化はもちろんのこと、今議会では、早期のいじめ把握に向けて質疑致しました。いわゆるLINEで身近に相談ができるようなSNSによるいじめ相談窓口体制の設置です。
SNS相談窓口の利点は、手軽であり、近頃多発するメールやSNSを介してのいじめなどへも、画面を保存してそのまま添付してもらい、実態を正確に把握できることなどです。

京都市ではいじめのSNS相談窓口がいよいよ試行実施されることになりました。導入に向けては、性別が偏らない相談体制、相談が数日にまたいだ場合の情報連携、必要に応じて電話や対面相談に結び付けていく流れなど、きめ細やかな体制づくりを求めております。
いじめに悩む声なき声をすくい上げていけるように。安心して学べる公教育環境に向けて整備に全力を注いでおります。

(2020年更新)

試行実施を経て、京都市ではLINEを活用したいじめ相談窓口を本格導入する運びとなりました。電話相談や対面相談より身近であるため、まずはLINEでご相談をいただき、より具体的な対応が必要な場合は電話や対面型での相談に繋げていく体制を構築しております。

チラシ27号2018年8月発行より抜粋