3期目への選挙を終えて

地域でも議会でも精一杯活動に励んできた2期目の4年間。
もどかしいこと、反省すること、感謝すること、手応えを感じられること、たくさんありました。2期目に入って少し慣れた部分も出てきたとはいえ、地盤もないゼロからスタートで、議会でも慣習に囚われない立場で活動していくことへのハードルは高く、坂道を上り続けてきました。

選挙が目前に迫った今年の2月時点で、私は決して当選が手堅い状況ではないとの分析をマスコミ等から伝えられ、地道に議員生活8年間を歩んできたものの、前回の選挙同様、やはり後ろ盾のない者とって選挙は本当に厳しいと強く焦りを感じました。

国政政党に入れば良いのにとこれまで幾度となく言われてきました。その方が選挙も安泰なのにと言われました。ただただ私のことを思っていただいてのお言葉です。

それでも今、京都党の取り組みはとても大切なものだと確信し、選挙選でも訴え続けました。

これまでは国の指示に伴う行政サービスを行い、その分の予算も国から降りて運営が成り立っていましたが、現在は事業を行う分の予算など全然満足に降りてこない時代。地方の公務員や議員はこれまで以上に適正分配をすべく頭を捻らなければなりません。

行政の職員さんも、議員の多くも、その事は認識し必死に励んでおります。
しかしながら、これまでの国と地方の関係から言えば、行政では抗い辛いものも多くあります。
議員だけでなく行政にもしがらみはあります。
だからこそ、是々非々での判断が必要なのです。議会内では是々非々というだけで行政に対抗するような見方もありますが、その見方自体、市民の方からすれば違和感があると思います。
地方議員は自分の街のことを思い、議会内での立ち位置に奔走されることなく、行政運営の後押しや見直しを真っ直ぐな目で向き合わねばなりません。
しかし、議会の現状は、活発に議論はされているものの是々非々の仕組みではありません。
市長与党野党で区切る風潮が、適切なチェックを阻みます。
議員の役割は益々大きくなる上で、チェック機能をきちんと成り立たせることは急務です。

財政再建の話は選挙では多くの候補者が口にしますが、具体的に議会で切り込むのは本当に少数で、大変難しい判断を求められます。
しかし、これをするからこそ新たに必要となるサービスの財源確保にも繋がるのです。
京都市の財政もいよいよ逼迫する中で、この努力なしに、京都の行政運営は今後本当に続けられません。

今私が取り組む、しがらみを作らずに挑む選挙スタイルや、慣習に囚われない議会活動を貫く道のりはとても険しいものです。
しかしその中で、3度目の選挙も本当に多くの方々に支えていただき、力強く押し出していただけことは本当に大きな励みです。

公職選挙法の関係で、当選御礼は出来ませんこと、どうぞお許しください。

引き続き、頑張ります。

京都市会議員 江村りさ