四条通への問題提起と改善提案(4/6)

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議会を終え、市民の方とお話する中で代表質問についてたくさんの方よりご質問いただきますので、改めて分割して要約をご報告致します。
★代表質問は一問一答形式の委員会とは異なり、双方が何回も質問と答弁の応酬がなされるものではありません。一括質問・答弁ですので、答弁内容は質問に対応すると思われる部分を抽出して掲載します。

4.車道空間への問題提起

・車道空間改善策
続いて、交通渋滞の緩和策について述べます。まずは計画時から渋滞を引き起こす可能性があるとの指摘の多かったテラス型バス停について、バス停車中に後続車が止まらざるを得ない状態は車の通行量が多い時間帯は四条河原町や四条烏丸の交差点まで渋滞を引き起こす原因にもなっており、またドライバーの心理的にも不満が募りやすい状況です。9月25日午前11時から12時にかけて大丸前のバス停を1時間観測したところ、西行きで275台中62台(22.5%)、東行きで324台中91台(28.0%)の後続車がゼブラゾーンに入り停車中のバスを追い越す姿が見られました。これはもはや、追い越しが常態化していると言わざるを得ません。また、追い越し時には、車のさらに外周をバイクが回り込む姿もあり、非常に危険な状態もございました。
このことからも、函館市(国道277号)でも実施されているようにバス停留所にスペースを取り過ぎないアクセススペースを複数設けてはいかがでしょうか。

<本市の答弁>
今年の春の観光シーズンには大変な渋滞が発生しましたが,その反省をもとに要因を分析し,四条通のう回誘導看板や横断幕の設置,高速道路のサービスエリアや近畿圏や中部圏をはじめとする道の駅での広報など,四条通への自動車流入抑制策に取り組むとともに,一部系統のバス停位置の変更など,バスの停車時間短縮のための取組を進めてきた結果,4月中旬以降,市バスの運行時間は大幅に改善されております。
さらに先月19日からは,バス停に移動式運賃箱を設置し,運賃収受を行うことにより,バス停車時間の短縮を図るとともに,実効的な四条通への一般車両の流入抑制を図るため,京都府警察に要望しておりました,高島屋駐車場から河原町通南方面への出庫を可能とする信号機の設置,高速道路インターチェンジ周辺でのパークアンドライド駐車場のさらなる充実に取り組んでまいります。
また,バス停の屋根をアーケードまで延長し,また,歩道舗装の整備を行うことによって,バス待ち環境の改善と歩きやすさを一層実感していただけるよう取り組んでまいります。
ご提案のバス停留所にアクセススペースを設ける案につきましては,片側が11mの道路,歩道が最大7mであります。そこにバスの長さは11mであります。このバスが斜めに停車することになり,長い区間にわたって歩道を大きく切り込む必要があり,歩道拡幅という本来の目的が失われてしまいます。

<行政答弁に対する江村コメント>
片道一車線のため、テラス型バス停でバスが停車すると道路を塞いでしまいます。この問題は計画時より指摘されていました。
それでも問題ないと計画のまま進めたことにより、後続車がゼブラゾーンに侵入して追越す状況が常態化しており、非常に危険です。
これは行政の説明する停車時間の短縮化などで解決できる問題ではなく、バス停の構造上の問題です。
技術的には切り込みを20m間隔で2台分設置すれば解決できると提案しました。この提案であれば、歩道の幅も確保できます。課題の深刻さから、小手先の対応に留まらず、技術的にクリアできる改善策を模索していくべきです。

京都市議会議員 江村理紗