東京都ではついに一日で1500名を超える陽性者が出ました。
京都でも本日1月5日102名の新型コロナ陽性者が出るなど、依然として感染拡大が収まらない状況が続いています。
首都圏ではまもなく緊急事態宣言が出されることもあり連日のように医療ひっ迫の状況がニュースでも報しられる中、京都の病床使用状況も気がかりでしたので京都府に確認しました。
厚労省が出している病床使用状況では京都の重症病床数は86床となっていますが、昨年末に府内14病院の院長より出された緊急声明にて「京都府において30名(京都市において15名)に達した場合には、がん、脳卒中、心臓病あるいは救急医療など通常の医療がほとんど停止するような医療崩壊をきたしかねない危機的な状況」だとされています。
実際に京都府にも問い合わせたところ、「重傷者病床は86床あるが、そのうちECMOや人工呼吸器などを使用できるキャパシティが30床」との説明を受けました。
他府県のHPをいくつか見ても、厚労省で取りまとめられている重症病床数より実際にECMOや人工呼吸器などを使用できる病床数が少ないためそちらを元に重傷者病床の使用率が掲載されていました。
京都府で連日報告される重傷患者数もECMOなどを使う高度重症病床を使用していることから、私がまとめた病床使用率はキャパシティ30床をもとに掲載しております。
参考に大阪の状況も並べました。
軽症~中等床の病床使用率は3割強でまだ余力はあるものの、重症病床は5割埋まっており、1月3日は21床に使用で7割埋まっていたことから、今の感染状況が続けば重症病床が満杯になってしまうのもそう遠くありません。
重症病床が満床になってしまうと、入院患者が新たに重症となっても転院することができず、重症患者受入病院だけでなく軽症~中等症の受入病院も機能不全となることから、やはり医療崩壊の危機は重症病床の使用状況を見ていくべきだと改めて認識した次第です。
そもそも京都全体で重症病床30床という数自体少なすぎるのではないかと思います。
とはいえ、病床や医療機器を準備しても、それを扱う看護師、医療技術者をすぐに確保し育成することは困難とする医師会からの指摘もあり解決は容易ではありません。
医療行政の管轄は府ではありますが、新型コロナ患者を受け入れることで病院が逼迫するばかりの状況を、受け入れた方がプラスになる形にできないか考えたいです。
特に重症病床については今後も注視して対応を模索します。
また、施設療養は京都で現在338室確保されており、現在の使用率は2割程度なのでまだ余力はあります。現在2施設にご協力をいただいており、今後もう1施設増加に向けて調整がなされております。
今回ご報告した他にも、他都市も同様ですが、自宅療養や調整中の方々が多いことが気になっており、今後掘り下げたいところです。
今後も京都の対応状況や今後の対策に向けてご報告をしてまいります。
京都市会議員 江村りさ