四条通への問題提起と改善提案(5/6)

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議会を終え、市民の方とお話する中で代表質問についてたくさんの方よりご質問いただきますので、改めて分割して要約をご報告致します。
★代表質問は一問一答形式の委員会とは異なり、双方が何回も質問と答弁の応酬がなされるものではありません。一括質問・答弁ですので、答弁内容は質問に対応すると思われる部分を抽出して掲載します。

5.車道空間への改善提案
このパネルで示した案は、これまでの都市デザインの成果を活かしたもので、バスのハンドルを切る際の軌跡の特性、バスに乗る人の待合の位置、降りる人はスムーズに人の流れに出ていくことなど様々な条件がうまく処理されています。現状のテラス型バス停のスペースはバス3台分が並べるよう設計されていますが、例えばこういったアクセススペースを2台分設ければ渋滞リスクをある程度解消できるのではないでしょうか?
併せて、5月の代表質問では検討が難しいとのご回答でしたが、アメリカ・ミネアポリスのニコレットモールでは、ゆったりと曲がった道路が、実際に自動車の運行に支障がなく使われているだけでなく、潤いのある歩行者空間を作り出しているという実例もあります。今回の工事を機に、バス停の数が集約されたからこそ、現在のゼブラゾーンへの侵入が慢性化している課題解消のためにも、かつて銀座でも導入を検討されたゆったりと曲がった道路の形状について検討してはいかがでしょうか。
他にも市民からは四条通の一方通行化、週末など日時を限定しての歩行者天国、マイカーの侵入禁止など様々な提案が挙がりました。現状として、近隣住民、体の不自由な方や妊婦さんなどの、できる限りマイカーを望む方、また百貨店等が複数存在する商業エリアが市内で四条通しかないことを考慮するとハレーションが大きいと考えますが、四条通は拡幅工事の着工以前から慢性的な渋滞を抱えていたことから、京都市の交通まちづくりを考える好機として将来的な検討に含める余地はあります。

<本市の答弁>
バスの追越しが可能となるよう,道路中央線をS字の曲線にすることについては,追越し車両同士の安全性に課題があり,技術的に難しいと考えております。

<行政答弁に対する江村コメント>
「S字センターラインは技術的に難しい」との答弁でしたが、例えば2車線、車道巾9m(一般市街地道路の基準は6.5m※:国土交通省近畿地方整備局)が確保されたゆったりと曲がった通りであれば、車両巾2.5mのバス同志もゆったりとすれ違うことができ、技術的問題はありません。

京都市議会議員 江村理紗