SNSいじめ相談窓口

早ければ今年の夏休み過ぎあたりから『いじめのSNS相談窓口』が京都市でモデル実施されます。電話より気軽に相談できる窓口として、なかなか良い取り組みだと思いまして昨日の委員会でも有効な窓口になるよう求めました。

「SNSツールの中の何?」というところですが、これから選定予定だそうでLINEと思われます。
京都市の最新で出ているいじめ認知件数は2247件(H28の京都市立学校)で、つい4~5年前まではだいたい200件あまりだったことを考えると10倍以上です。
ただ、200件という数字は年間で1件もいじめが起こらない学校もある計算で、私の見立てではあまりにも現実と乖離した数字だったので、いじめが10倍に増えたというより、実態の数字にだいぶ近づいてきたという認識です。相談もできず、対応もされず個人が抱え込んでいる状況が1件でも救われていると思うとむしろ改善と見ています。

具体的なSNS相談窓口体制はこれから組まれていくようですが、これまで電話や直接では躊躇されていた生徒さんが気軽に相談でき、よりきめ細やかな把握が必要な際は電話や直接など対応にも繋げていける仕組みにしてもらいたい次第です。
長野県はLINEでの同窓口を先行実施したところ、わずか2週間でアクセスが3500件と殺到したそうで。相談員10人体制では到底対応できないほどだったとのこと。

まずは広報と、実際に相談があってからの対応と、声なき声をすくい上げ手を差し伸べられるサービスになればと思います。

【概要】
・予算1000万円
・モデル実施期間 2018年夏休み過ぎ~2019年3月末
・受付時間は夕方5時から夜10時目途(平日以外も同様)
・対象は京都市立学校に通う高校生(府でも府立高校生を対象に検討とのこと)
・周知方法は対象の高校生にSNSのQRコードを配布
・相談対応者は臨床心理士、カウンセラー、元教員
※1
学年ごとのいじめがもっとも多いのは中学生ですが今回は先行自治体で高校生の相談が多かったことからまずは高校生で実施。おそらく予算も関係していると思います。
※2
京都市ではメール、電話、直接でもいじめ等の相談が可能です。

京都市議会議員 江村理紗